岡山県津山市は5日、国の「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施」事業の津山市版「健康長寿はつらつ事業」を今月から始めると発表した。保健事業と連携し、高齢者の健康維持・フレイル予防に努める。
健康課題が比較的高い南部地域(市連合町内会鶴城、佐良山、中央、城南、福岡支部)から始め、順次全域に拡げる。
「こけないからだ講座」など通いの場に保健師や管理栄養士などを派遣し、健康教育・相談を行う。健康状態と要介護状態の中間の状態を指す「フレイル」の状態をチェックし、2カ月後に再訪問して再チェック。いまのところ南部地域で来年2月までに希望する6団体で実施予定。
また健康診断結果や国保データベース(KDB)から抽出された、血糖値や血圧が高い人を対象に、家庭訪問などで個別に健康相談を行うなどして生活習慣病の重症化を防止する取り組みも行う。
谷口圭三市長は定例記者会見で「フレイルや生活習慣病を予防して健康寿命を延ばし、人生100年時代を楽しみながら、いつまでも望む暮らしができるよう、支援していきたい」と述べた。