岡山県奈義町の備前焼作家・中尾晃さん(68)が19、20の両日、2年ぶりとなる作品展を同所の「奈義法然窯」で開く。
備前市で修業後、40年ほど前から自宅にかまえる工房で作陶を続ける中尾さん。2023年に足を痛め休養していたが、今回は穴窯、登り窯、電気窯でこれまで焼き上げた計約800点を展示する。
素朴な味わいの花器や壺をはじめ、とっくり、湯飲みといった酒器、コーヒーカップ、皿など各種食器が並ぶ。大小のごま、薄茶色と緋色のコントラストが美しいひだすきといった備前焼ならではの窯変や光沢が楽しめる。
美作地域の陶芸家では唯一の日本工芸会正会員である中尾さんは「久しぶりの展示となる。普段使いできる雑器もあるので気軽に立ち寄ってほしい」と話している。
各日とも午前10時~午後5時。問い合わせは、中尾さん(TEL:0868-36-5820)。
