岡山県苫田郡鏡野町出身の若手絵本作家・タカハシカオリさん(茨城県在住)による原画とイラスト展「ニットを編むように」が同町竹田の町立図書館で開かれ、来館者が楽しく優しい絵本の世界に浸っている。12月28日まで。
同図書館の開館20周年記念イベントとして企画。タカハシさんはポップなイラストで幅広い世代が楽しめる絵本を手がけ、これまでに3冊を国内外で出版している。
会場には貸し出し図書を含め、約30点を展示。ぱたぱた絵本『くまさんどこかな?』、近作『ニットやさんのムームー』など心温まる作品が並び、訪れた人たちは地元出身の作家が紡ぎ出す作品を手に取って興味深そうに見入っている。
『ニットやさんのムームー』について「イラストはアナログとデジタルを組み合わせて描き、原画と絵本を見比べてもらうのも面白い」とタカハシさん。「この図書館には中高生のころよく通っており、色々な本に出合うことができた。誰かにとって私の絵本もその中の1冊になることができればうれしい」と話している。