西粟倉小学校(岡山県英田郡西粟倉村長尾)で2日、元体操選手の畠田千愛さん(20)を招いた特別授業が行われ、児童たちが努力の大切さを学び、体操の楽しさに触れた。
4~6年生35人を対象に、県のアスリート派遣事業の一環で実施。畠田さん(東京都出身)は昨年のワールドカップ「床」で2位、世界選手権に出場するなど活躍し、先月現役を引退した。
日本代表のジャージーを着た畠田さんは「まわりの人の支えや、夢に向かって突き進んできたことで14年間体操を続けられた」と児童たちに説明。試合での失敗や技ができないこともあったと振り返り「自分の得意、不得意を理解し、得意なことは伸ばし、不得意なことは少しでもできるように頑張ることが大事」と呼びかけた。
マット運動の実技指導に移り、児童たちは前転や後転、開脚前転、側転、三点倒立などに挑戦。畠田さんは腕の使い方などのコツをアドバイスし、交流を深めた。最後に畠田さんが側宙などの技を披露し、児童から歓声と拍手がわき起こった。
5年の小川彩空さんは「畠田選手の技の勢いがすごくてかっこ良かった」。6年の国里涼君も「いろいろな技ができるようになりたい」と話した。