津山商業高校の生徒が小売店を運営する第16回「津商モール」が7日、岡山県津山市中心商店街のソシオ一番街とアルネ津山、山下の城下スクエアで開かれ、食品や日用品といった多彩な品物を販売する露店が並び、多くの買い物客らでにぎわった。
全校生徒475人が地域の企業や商店、市外の大学に協力を依頼し、計20店を出店。オリジナル商品を開発するほか、厳選した商品を仕入れて売り出した。 この日生徒たちは役割を分担し、店舗の前で「いらっしゃいませ」「ぜひ見てください」などと元気よく呼びかけるほか、カウンターでも接客や金銭の受け渡しといった仕事に励む姿がみられた。
城下スクエアでは、同校のマスコットキャラクター・つーちゃんのイラスト入りのオリジナルケーキ、山陽学園と千葉商科大学の学生らと完成させた津山の偉人・箕作阮甫の絵柄をあしらった手ぬぐいやハンカチを販売する店もあり、来場者たちから反響を呼んだ。
買い物中の中島祥恵さん(69)=山方=は「娘が津山商業出身なので、みんなわが子のようにかわいらしく思える。とても元気があってこちらも気持ちが生き生きした」。オリジナルグッズを販売するブースで店長を務めていた1年生の樋口星音さんは「商品を手に取っていただいて本当にうれしい。作って良かった。今回、運営に携わって、もっと頑張りたいと思えるようになったうえ、自分なりに新しい発見もした。次に生かしたい」と話していた。
津商モールは、ビジネスマナーなどを学習し、地域経済に貢献するリーダーを育てることを狙いとした販売実習の一環で毎年実施している。
関連記事