岡山県津山市連合町内会新野中央山形支部は7日、山沿いの地区でツキノワグマが出没したとみられる痕跡が発見されたのを受け、新野山形と西上に住む児童17人に「熊よけ鈴」を寄贈した。
新野小学校(岡山県津山市西中)を訪れた上高進同支部長は「冬眠前は食べ物を探して活発に動くと聞く。子どもたちの安心と安全のために役立てほしい」と井上達也校長に手渡した。井上校長は「早急に対応していただき大変ありがたい。学校も子どもたちに注意喚起していく」と述べた。
美作県民局によると、10月26日から11月1日までの間、新野山形では「ふんが民家の付近の路上に落ちている」「柿の木が折られている」といった情報が3件寄せられている。また、同局管内では、今年に入り出没情報が7日現在で104件(前年同比20件減)、捕獲件数が17件(同2件減)あった。
上高支部長は「昨年に比べて今年は、人里近くでクマが通った後がみられる。用心したい」と警戒を強めている。学校は情報が入り次第、対象地区の子どもたちを保護者とともに下校させるといった対応をとっている。
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熊よけ鈴を手渡す上高支部長(右)
児童に「熊よけ鈴」贈る