高田小学校3年生14人が12日、岡山県津山市の森山農園でブドウの収穫体験を行い、地元の農業と名産品について学びを深めた。
本年度より児童が地域課題に対して積極的に探究する「課題解決学習(PBL)」の一環として実施。3年生は農業と食を通して高田地域の魅力を発見しようと学習を進めており、7月には袋かけ作業に取り組んだ。
この日同園(約15アール)を訪れた子どもたちは、園主の森山真一さん(67)から手順を教わった後、自身が袋かけしたシャインマスカットを収穫。ハサミでツタを切り、ずっしりとした重みのある房を持って喜んだ。

その後は、森山さんに「どうしたら、おいしい実ができますか?」「栽培で大切なことは何ですか?」などと質問。「自然からできた肥料を使い、一房一房に栄養が行き届くように間引きなどして丁寧に管理。愛情を注ぐことでおいしくなる」「しっかり勉強して基礎を学び、そこから経験を基に知識を深めていくことがブドウを育てるのに大切」といった返答に対して関心を寄せていた。
松尾颯人君(8)は「大きく育ってうれしい。持って帰って家族みんなで食べたい。自分たちが住んでいる近くでおいしいブドウを作っている人たちがいてすごいと思った。これからも頑張ってほしい」と話していた。
