美作大学・同短期大学部と美咲町議会は14日、幼児教育に関する意見交換会を同校(岡山県津山市北園町)で開いた。自然保育をテーマに学生が意見発表し、発育や情操へのプラス効果について考えた。
児童学科学生や教員議員ら約20人が参加。同科4年の黒瀬愛水さん(22)は「しろいろ森のようちえん」(岡山市)、谷口愛美さん(21)は「もみのき幼稚園」(高知県)を昨年9月にそれぞれ訪問し、豊かな自然環境で遊ぶ園児を視察した成果を発表した。
ふたりは「テント作り」や「お店屋さんごっこ」といったエピソードを挙げ、「その場にあった枝や木の実を使ったり、自然の音や感触を楽しんだりすることで、共同性や思考力など非認知能力が育まれる」と説明し、「大人がすぐに介入せず、子ども同士でトラブルを解決するのを見守ることが大切」などと話した。
グループワークでは「幼児教育にジェスチャーなど遊びの要素を取り入れる」「過保護になりすぎず、子どもの世界観を大切にする」といった意見が出された。
昨年1月に締結した「SDGsパートナーシップ包括協定」の連携事業の一環で実施。この日、ふたりは町の広報や政策への助言や提言をする「議会アンバサダー」に任命された。
児童学科学生や教員議員ら約20人で幼児教育に関する意見交換会を開催!/ 美作大学・同短期大学部と美咲町議会