津山市要保護児童対策地域協議会の研修会が5日、岡山県津山市大谷の中央公民館で開かれ、参加者は児童虐待への対応力を図ろうと研さんを積んだ。
岡輝中学校(岡山市)の服部道明校長が講師を務め、市内全小中学校の教員や津山児童相談所、市学校教育課、市こども子育て相談室の職員ら約50人が参加した。
服部校長は、児童虐待が増加傾向にあるとし、その背景について▽家族の形や子育て世代の意識、生活環境の変化などにより、ハイリスクの子どもが増えた▽子どもに関わる機関での意識や危機感が高まり、通告が増えた―などを説明した。
身体的、性的、心理的虐待、ネグレクトといった児童虐待の事例を示し、参加者はグループワークで、学校の今後の対応やこれまでにできたことなどを検討し、意見を交わした。
講演を前に、市から虐待通告の流れやヤングケアラー支援マニュアルなどについての説明もあった。