学問の神・菅原道真にゆかりのある岡山県津山市八出の八出天満宮(吉田治生宮司)で13日、合格祈願祭が行われ、県内外から訪れた受験生らが入試本番での実力発揮を祈った。
この日は午前10時から午後3時まで執り行われ、中高生、大学生ら延べ27人が祈願した。このうち午前10時に始まった祭礼には11人が参集。吉田宮司が一人ひとり名前と志望校を読み上げた後、それぞれの肩に金幣(きんぺい)を当てて大願成就を祈念し、お札などを手渡した。祭事が終わると受験生たちは配られた絵馬にそれぞれの願いをしたため、奉納した。
2月に看護師国家試験に臨む津山東高校専攻科2年の和田輝大さん(20)は「気持ちが引き締まったように感じる。当日は現場の雰囲気の飲み込まれずに自信を持って挑みたい」と話していた。
同宮は857年ごろ、病気の父親の見舞いに当地に訪れた道真公から自身を模した木像を贈られ、地域住民たちがそれをまつったのが始まりとされている。