「文部科学大臣杯第19回小・中学校将棋団体戦」(日本将棋連盟など主催)の岡山県大会・小学校の部で旭学園(同県美咲町西川)が初優勝した。県代表として出場する西日本大会(7月25日、東京都)に向けて互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習に励んでいる。
メンバーは土山蒼介君(6年)、安藤優芯君(同)、土山史織さん(4年)。中央公民館などで津山キッズ将棋教室を主宰する森川邦夫さん(66)から毎週指導を受け、腕を磨く。
蒼介君と史織さんはきょうだいで、幼いころから数々の大会で入賞経験がある実力者。大会は同じ学校の3人でチームを組むため、メンバー集めに苦戦していたが、クラスメイトの安藤君が快く引き受けてくれたという。自宅で一緒に練習を重ね、県大会は全て2―1で粘り勝ちし、全国大会への切符をつかんだ。
3人は「緊張したけれど力を合わせて優勝できたことがうれしい」と話す。西日本大会に向けて「基本を大切にして勝利につなげたい」と安藤君。蒼介君は「最後まであきらめずに粘り勝ちしたい」、史織さんは「全国優勝を目指して頑張る」と意気込みを語った。
森川さんは「3人で高め合っている姿がとても頼もしい。悔いの残らないよう対局を楽しんでほしい」と話している。