岡山県津山市と津山信用金庫(本店・山下)、院庄林業(本社・二宮)は16日、3者で締結している、美作ヒノキを積極的に活用してカーボンニュートラルの実現などに貢献する協定に基づく植林イベントを、加茂町塔中の山林で開催。協定締結者間で植林イベントを行うのは全国初。
国の「都市(まち)の木造化推進法」に基づく「美作ひのき等利用促進に関する協定」のもと建てられた、津山信用金庫二宮支店(2024年建築)に使用した木材に相当するヒノキ3000本を、次世代につなげるために植える。
3者の職員ら約50人が参加。穴あけ器担当と、竹ざおで間隔を測る係、70センチほどの苗木を植える係の3人1組に分かれ、「苗木は奥までしっかり入れる」「土をよく踏み固めて」などの助言を守りながら手際よく植えていった。この日は1000本を植えた。5月内には津山市内で残りの2000本を植林予定。
開会に先立ち、谷口圭三市長、寺尾由久津山信用金庫専務理事、松永憲明院庄林業常務取締役が「木を切って、使って、植える、をしっかり実践し、地域を元気にする循環型林業のサイクルをつくりたい」などとそれぞれあいさつした。
植林したヒノキは、50~60年程度で家を建てる木材に利用できるようになり、伐採に適した時期を迎える。
