岡山県津山市のリージョンセンターでこのほど、「美作地域土地利用型農業推進研修会」(美作県民局主催)が開かれ、農家や自治体職員ら約120人が将来の農地の活用策などを集約した「地域計画」の策定方法について理解を深めた。
担い手の減少や耕作放棄地の増加から、各市町村が持続可能なまちづくりを進めるために2025年3月までに同計画を策定することを受けて実施。全国農業会議所専門相談員の澤畑佳夫さんを講師に迎えた。
農業者の年齢層ごとに色分けした農地図や10年後のあり方を盛り込む計画内容について説明。「地権者の意向や耕作状況を調査し、〝見える化〟することで遊休農地の減少、営農の効率化につながる」と強調した。
さらに各地で開かれているグループワーク形式の座談会やセミナーの様子を紹介。合意形成を進める上で、「それぞれの立場から対等に意見を言い合える場を設け、地域の将来像を再確認することが大切」と呼びかけた。