第102回全国高校サッカー選手権県予選で16強に進出した美作高校は21日、昨年度の全国優勝校・岡山学芸館との4回戦に臨む。夏場の強化でチーム力を高めてきた選手たちは「全員でしぶとく戦い、目標の4強に向けて勝ち切りたい」と闘志を燃やしている。
昨年度まで作陽学園で指導していた三好達也監督の下、力を伸ばしてきた美作。夏に遠征を含めて計20日間、県外の強豪校などとの試合を重ね、経験値を上げた。
三好監督は「メンバーを入れ替えてもチームとしてさまざまな戦い方ができ、適応力が高くなった」と手ごたえを口にする。3年が要所を締めるが、1、2年も積極的に試合に絡み、成長を見せる。
県予選は2回戦から登場し、興陽、津山にそれぞれ5―0で完封勝利。8強をかけた岡山学芸館戦に向け、練習の強度を一層高める。
正確なロングキックが持ち味の1年・長尾翔選手(15)=左SB=は「簡単に勝てる相手ではないが、しっかりと張り合い、得点を取って勝ち切りたい」。
部員28人をまとめる3年・川口巧真主将(18)=CB=も「夏の試合で見えた課題が成長につながっている。チームの士気は高く、団結し、勝つ気で挑む」と意気込んでいる。
試合は21日午前11時、岡山学芸館のグラウンドでキックオフ。