岡山県津山市にある八幡神社でこのほど、新嘗(にいなめ)祭に合わせて延期していた「浦安の舞」の奉納が執り行われ、巫女装束に身を包んだ子どもたちが優雅な踊りを披露した。
毎年、秋祭りに合わせて開催していたが、インフルエンザの影響を受けて控えていた。五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願する神事の後、地域の人たちの前で地元の小学5年生8人がゆったりとした身のこなしで扇を仰いだり、五色の布を巻いた鈴を鳴らしたりして平安、太平への祈りを捧げた。
舞を奉納した鶴山小の香山陽菜さん(11)らは「友だちと踊れてすてきな思い出ができた。地域の人たちが元気で過ごせるようにと願いを込めたので届くといい」とにっこり。近隣に住む河野満晴さん(67)は「一生に一度の体験。子どもたちは一生懸命練習を重ねてきたので披露できる機会に恵まれて本当によかった。長年続いてきた伝統が残るように、子どもたちが次へ次へと引き継いでいってほしい」と話した。