岡山県の津山商工会議所建設部会(近堂申洋部会長)は13日、美作県民局との意見交換会を同県津山市の同局で開き、公共工事の予算拡充を求める要望書を提出した。
役員や部会メンバー6人、県側は幹部職員ら6人が出席した。
同部会担当の末澤由博副会頭が「公共工事が減少し、企業の設備投資マインドも落ち込んで民間の工事もない。一つでも多く県の工事を発注してほしい」と窮状を述べ、近堂部会長が中山均局長に手渡した。
要望内容は▽緊急事態下の対策として公共工事(土木・建設など)の予算増額▽県道改築事業、無電柱化電線共同溝、県施設の長寿命化工事などの前倒し検討▽業者の受注機会拡大を図るための分割発注▽橋梁(りょう)補修など特殊工事の前倒し措置と地元企業への優先発注―などを求めている。
これに対し、今井田義明建設部長が「防災・減災対策の事業については、国の交付金なども活用しながら予算確保に努めたい。工事の発注については、可能なものは分割するなど適正な発注単位となるようにする。橋梁補修など特殊工事については地元企業に配慮していく」などと答え、意見を交わした。