緊急事態宣言の解除を受け、21日から津山市内でも公共施設が営業を再開した。津山城や衆楽園、市立図書館などでは5月16日以来、久しぶりに市民らの姿が見られ、憩いの場に安どの声とともに笑顔が戻った。
山下の津山城は午前8時40分に開門。高齢者らがさわやかな木々の深緑の中、散策などを満喫した。一番乗りだった京都府亀岡市の大森敬一さん(80)は「森蘭丸の弟がつくった城をずっと見てみたかった。緊急事態宣言が明けるのを待っていた。立派な石垣に感激です」と話していた。
市観光協会はこの日、津山観光センター、津山駅観光案内所、加茂町インフォメーションセンター、城東むかし町家、黒木キャンプ場などを再開。22日からは津山まなびの鉄道館、城東観光案内所和蘭堂を開く。
一方、新魚町の市立図書館は午前10時に開館。待ちわびていた市民らが次々に訪れ、本を借りたり、静かに読書をしたりして思い思いの時を過ごした。沼の鳥取順子さん(74)は「待ちに待っていました。7冊借りました」とにっこり。加茂町、勝北、久米図書館は22日から再開する。
市は、指定管理を含む文化施設や観光施設、キャンプ場など163カ所を休館していた。イベントも順次再開する。
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1津山城を散策する人