寒さにあてて甘さを引き出した「蒜山こだわり大根」の出荷が31日、岡山県真庭市蒜山地域で始まった。冬の味覚として、おでんなどで味わうのがお勧めという。
蒜山こだわり大根は、収穫前に霜や寒さにさらす「寒締め」という方法で栽培。夏採れの大根より糖度が高くて甘く、みずみずしいのが特徴で、7戸が計2.1ヘクタールで生産している。
この日はJA晴れの国岡山蒜山大根部会協議会の井藤文仁会長の畑=同市蒜山=で、出荷を祝う「抜き取り式」があった。収穫は今月中旬まで行われ、昨年より12トン多い100トンの出荷を目指す。
井藤会長は「夏場の天候に恵まれ、台風の被害もなく、例年より実太りが良く、甘みも上々。こだわりの味を楽しんでほしい」とPRした。県内のスーパーや真庭市内の直売所などで販売される。