岡山県真庭市蒜山地域で、寒さにあてて甘さを引き出した「蒜山こだわり大根」の収穫が始まった。朝晩の冷え込みが増す蒜山高原に冬の訪れを告げる風物詩で、県内の市場やスーパー、JA直売所「きらめきの里」に順次並ぶ。
「蒜山こだわり大根」は、寒さを利用した“寒締め栽培”を特徴とし、昼間につくったでんぷんを夜間の冷え込みで糖に変えることで、甘さとみずみずしさが際立つ。寒締めしやすい品種を選び、しっかりとした土づくりを行うなど、丁寧な栽培にこだわっている。
JA晴れの国岡山蒜山大根部会協議会(井藤文仁会長、7戸)が1.5ヘクタールを栽培。「ひるぜん大根」全体の約1割を占める。今季は8月下旬の播種期に高温が続いた影響で生育がやや遅れたが、気温の低下に伴い食味は例年通り上々。出荷目標は80トン、1000万円(昨年度40トン、500万円)。11月中旬ごろまで。
5日は収穫デモンストレーションが行われ、関係者が今季の出来栄えを確かめた。
