岡山県津山市田町の出雲大社美作分院で、ご神木の大ケヤキの若葉が生い茂り、境内を染めるまばゆい緑が初夏の訪れを告げている。
樹齢400年とも言われ、高さ約25メートル、直径約1メートル。輝く新緑は澄んだ青空に映え、鮮やかなコントラストを描く。拝殿前に広い木陰をつくり、吹き抜ける風に青葉が〝サワサワ〟と音を立てて揺れ、参拝者を癒やしている。パワースポットとしても親しまれており、人々が願いを込めていく。
近年樹勢が衰えていたが、数年前に樹木医が治療したところ、回復して葉は大きく枚数も増え、枝ぶりもよくなったという。秋山知之分院長は「古くから人々を見守ってきた大木に、一刻も早い新型コロナウイルスの鎮静を日々祈っている。心を静め、ゆったりとした気持ちでお参りしていただければ」と話している。
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まばゆい若葉が生い茂ったご神木の大ケヤキ