岡山県内で唯一、温室桃を手がける勝田郡勝央町石生の農業・石川裕之さん(48)のハウスで2日、極わせ品種「はなよめ」の収穫が始まった。薄紅色を帯びたみずみずしい果実は、初夏の味覚として県内の百貨店にお目見えする。
ハウスでは大きさや色づき具合を確かめながら、重さ200グラム前後に育った実を一つひとつ丁寧にもぎ取り、かごに収めていく。
昨年末の気温が例年より高いことから開花が1週間ほど遅れたものの、品質に影響はなく玉太り、甘みともに良好という。この日は約100個がJAの選果場に運ばれた。
石川さんは「さっぱりとしたみずみずしい初夏の味をみなさんに感じてもらいたい」と話す。
同ハウスでは、はなよめのほか「日川白鳳」「白鳳」「さくひめ」の計4品種を6月上旬まで収穫し、総収量は約1トンを見込んでいる。
