和菓子作りの体験教室が21日、岡山県津山市の愛染寺(豊福晃正住職)本堂で開かれ、市内外から参加した20人が初夏の練切を手づくりし、味わった。
創業145年になる旬菓匠くらや(沼)が協力し、前段では稲葉伸次社長が安土桃山時代にわび茶とともに形づくられ、江戸時代に歴代将軍らに愛されて発展した和菓子の歴史を紹介。
続いて参加者たちは、5月の練切「花菖蒲」「鯉のぼり」「落とし文」の作り方を菓子職人に教わった。それぞれ見よう見まねで餅粉と白あんを合わせた生地を手のひらで伸ばしたり、あん玉をくるんで茶きん絞りにしたりした。3種が出来上がったところで、ひとつを試食。
岡山市の会社員・宮田佳奈さん(43)は「初めてですが思ったよりこつがつかめ、うまく仕上がった。人によって形が微妙に違うのも面白く、楽しみながらこしらえた分、味は格別です」と笑顔だった。