岡山県美作市などが舞台で、全国公開中の映画「風の奏の君へ」に登場する利き茶の茶香服(ちゃかぶき)を体験する「茶香服大会」が14日、美作市林野の旅館「リバーサイド湯郷」で初開催された。県内外の家族連れら30人が日本茶の飲み比べを楽しんだ。
県内有数の茶所である市の魅力を知ってもらおうと美作青年会議所が企画。実際の茶香服シーンの撮影があった座敷を会場に美作や宇治(京都)、八女(福岡)など全国各地の煎茶5種類を試飲し、色や香り、苦味などから産地を予想した。
はじめにそれぞれの茶葉が配られ、色や形状、香り、感触といった特徴を確認。続いて煎茶が運ばれると、参加者は真剣な表情で濁り具合や色を確認しながらじっくりとすすり、選んだ産地が観客にわかるように作中で使用された木札を順番に並べていった。
北陵中1年の山本夢喜君は「だんだんと口の中に苦味が残って当てるのが難しかったけど、楽しかった」と話していた。
勝ち上がった9人で決勝戦をし、入賞者には煎茶セットや映画の鑑賞券などが贈られた。
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