岡山県久米郡久米南町が運行するデマンド(予約型乗合)交通「カッピーのりあい号」の利用者数が、10万人を突破したことを受け16日、記念セレモニーが開かれた。
過疎化が進む中山間地域で高齢者の生活を支える公共交通手段として、2016年4月から運行開始。20年にはAI(人工知能)を使った配車サービスを県で初めて導入し、21年には5万人に達した。
10万人目となったのは先月22日に利用した山川悟美さん(81)=同町神目中=。配車業務を担うエスアールティー久米南営業所=同町上弓削=で、梶田浩取締役から花束と記念品が贈られた。
通院や買い物のため週に2、3回利用している山川さんは「予約すると希望の時間に来てくれて、生活に欠かせない命綱のような存在。今後も継続利用したい」と喜んでいた。
乗車は電話やスマートフォンで事前予約。移動は町内限定で、1回300円。