真庭市人権教育推進委員会が主催する人権教育研修講座が21日、岡山県真庭市勝山の勝山文化センターで開かれた。津山市在住のインフルエンサー、蓬郷由希絵さんが、障害のある娘の子育て経験を基に、前向きに生きる姿勢や家庭での工夫について語り、約160人が耳を傾けた。
白塗り姿の入場パフォーマンスで登場し、会場を沸かせた蓬郷さんは「楽しい子育てを発信したい」とSNSを始めたきっかけを紹介した。次女が2歳で自閉症スペクトラム症と診断された当時を「人生で最大の絶望だった」と振り返り、外出先で冷たい視線や言葉を受けた経験や、祭りで他人のかき氷を食べてしまった出来事、花火の音に驚いて行方が分からなくなった体験などを話した。
一方で、療育で学んだ「最初から丁寧に教える」「最後までやり切る」といった関わり方を家庭でも実践し、苦手なことほど経験させる大切さを強調。修学旅行に向けて事前練習を重ねたエピソードでは「お好み焼きを焼く特訓を1週間したら、私は3キロ太った」と笑いを誘いながら、努力の末に娘が笑顔で帰宅した喜びを伝えた。 卒業式で娘が証書を受け取り、感謝の言葉を並べた手紙をもらった場面では「この子と頑張って良かったと心から思えた」と感情を込めた。
自身の子育て論として「子どもが楽しんでいる時、隣で母親もそれ以上に楽しんでいる日常が大切」「他人と比較しない子育てができた母親は無敵」と述べ、「障害の有無に関わらず、自分の手から離れるその日まで、社会に出て恥ずかしくない女性に育てたい」と力強く締めくくった。

関連記事