割烹宇ら島=岡山県津山市=は、お昼限定の「お持ち帰り弁当」を先月25日にスタート。心尽くしの手料理を彩り豊かに盛り付け、ちょっとぜいたくな気分を味わえる。
お品は焼き魚や炊き込みご飯、蒸し物、天ぷら、茶そばなど多彩で、見た目にも鮮やか。旅館のランチの内容(刺身を除く)を〝ぎゅっ〟と詰め込んだ。外出を控え、店に来られなくなった人たちからの要望が多かったため、その声にこたえたという。
同旅館も3月から宿泊客や宴会客が大幅に減少。いまは昼と夜の部でそれぞれ、一組限定で食事客を受け入れている。3代目の中村充伸さん(46)は「厳しい状況だが、このままじっとしているわけにはいかない」と前を向き、腕によりをかけた品々を仕上げていく。味付けは実に繊細だ。弁当には、女将が手作りした疫病を払うと伝えられる妖怪「アマビエ」の折り紙が添えられ、食べてくれる人たちをそっと気遣う。「気持ちを込めた料理の彩りを気軽に楽しんでもらえれば」と話す。
前日の午前中までに予約が必要で、3個から受け付ける。価格は1個1200円(税別)。問い合わせは、宇ら島(℡0868-22-2387)。
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繊細は味付けで、彩り豊かな「お持ち帰り弁当」
割烹宇ら島のテイクアウトサービス・お昼限定の「お持ち帰り弁当」/岡山県
- 2020年5月4日
- 食関連