創作玩具公募展「C―TOY2021」の審査結果が21日発表され、グランプリには愛知県幸田町の大学生・笹野はな香さん(22)の作品

イベント 創作玩具公募展「C―TOY2021」の審査結果が21日発表され、グランプリには愛知県幸田町の大学生・笹野はな香さん(22)の作品
         

 組み木玩具作家・小黒三郎さん(84)=神奈川県鎌倉市=の寄付を基金に美作市などが創設した創作玩具公募展「C―TOY2021」の審査結果が21日発表され、グランプリには愛知県幸田町の大学生・笹野はな香さん(22)の作品「もぐたんのえいようバランスゲーム」が選ばれた。この春製品化される。
 市と同館、湯郷温泉観光協会などでつくる実行委が昨年11月~今年1月にかけて公募。全国のアマチュアと作家が応募した49点をアイデアやデザイン、遊びの多様性などの観点から玩具デザイナーら審査員4人が選考し、美作第一小(同所)児童が「こども賞」の審査に加わった。
 グランプリ(賞金20万円と同等の製品化費用)は、料理や食材が描かれたカード約50枚の裏側に、主成分の炭水化物、たんぱく質、ビタミン・食物繊維が黄、赤、緑で記され、その3色の積み木を区分けけされた不安定なテーブル上に置いていく。倒れないよう不足分の栄養を考えることで、食事のバランスも学べる趣向。
 「ゲームに食育の要素を盛り込んだ着眼点が新しい。好みの献立を選ぶなどし、遊びながら対話が生まれる点も高評価された」と実行委員長の橋爪宏治同館長。
 準グランプリは、万華鏡のように覗(のぞ)いても楽しめる「にじいろブロック」=田中英子さん、静岡県磐田市=、こども賞は自由にコースを変えられるビー玉ころがし「たまのみち~そら~」=黒川昌樹さん、千葉県木更津市=が選ばれた。
 この公募展は、同館で展示やワークショップを開いた縁のある小黒さんが昨年、「玩具に携わる後進の励みに使ってほしい」と寄付した3000万円を基金に初めて企画。受賞作14点を含む全作品は4月29日~5月5日、同館に展示される。
 グランプリ、準グランプリ、こども賞を除く主な受賞は次の通り。(敬称略)
 ▽新人賞=「おままごとセット」(島村ナナ、佐賀県有田町)▽博物館賞「tetrastella」(向井宏志、岡山市)

グランプリ受賞作「もぐたんのえいようバランスゲーム」


こども賞受賞作「たまのみち~そら~」


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG