岡山県津山市椿高下のパン工房「エピ」で10日、同店の創業30周年を記念したダンスパーティーが開かれ、訪れた常連客らは軽快なダンスナンバーに合わせて踊りを楽しみ、30年の節目を祝った。
同店は1993年創業。松田典雄店長がパン職人になる以前、ディスクジョッキー(DJ)を目指していたことから、自身の特技を生かしてみんなに楽しんでもらおうと準備を進め、コロナ禍を経てようやく開催した。
この日の夜、店内にはターンテーブルやミラーボールが設置され、ダンスホールに。80年代の懐かしのヒットソングが鳴り響き、訪れた人たちは華麗なステップを踏んで踊り通した後、振る舞われたパンや惣菜を味わいながら満喫した。
約4年前に店を見つけて、通うようになったという会社員の中井崇詞さん(41)は「いつも通う店の店長が仮装してDJを務めるとは思わなかった。そのユニークな人柄を知れて良かった」と笑顔で話していた。
松田店長は「今まで営業できたのはみなさんのおかげ。これからも多くの人に喜んでいただけるパンを作り続け、さらに町が元気になるような企画もしていきたい」と語っている。好評であれば、今後もダンスパーティーを開きたいという意欲を見せている。
同店では市の名物・そずり肉が入ったカレーパンのほか、カスタードブリュレ風フレンチトーストなど定番から店長オリジナルの惣菜パンなどを販売。地域の人たちから親しまれている。
