岡山県勝田郡奈義町を拠点に活動する劇団「OiBokkeShi(オイボッケシ)」の新作公演「恋はみずいろ」が24、25の両日、奈義中学校=久常=で披露され、来場者の大きな拍手を浴びた。
劇団は俳優で介護福祉士の菅原直樹さんを中心に2014年に設立。「演劇の現場に老人介護の深みを」といった理念のもと、高齢者や介護者とともに作る演劇公演や、認知症ケアに演劇的手法を取り入れたワークショップなどに取り組んでいる。
本年度「町人権教育講演会」(町、町教委主催)で行った。美術舞台は校舎内の吹き抜けスペース。老人ホームのエントランスに見立てた“美術舞台”で、母親の行方を追ってやってきた青年、宿直職員の男性、移住希望者の女性らが熱演し、物語を展開した。奈義でしか見ることのできない特別なステージに詰めかけた観衆は、ストーリーやセリフに込められた思いなどを探りながら熱心に見入っていた。