第77回津山書道会会員展と第63回錦江会員書道展(津山書道会主催、津山朝日新聞社など後援)が岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、味わい深い秀作に愛好者らが見入っている。8日まで。
美作地域の書家や愛好家でつくる津山書道会(宮阪暁鳳会長)の競書誌『錦江』が1000号を刊行した記念展とし、会員24人が各2点、同会が指導する錦江会の小学生から一般まで267人が各1点ずつ近作を出展。
書道会員展の作は、漢詩、和歌、近代詩文といった題材が流麗な仮名や調和体、奔放な筆遣いの行草、力強い楷書などでしたためられ、それぞれに趣がにじむ。躍動感あふれる「龍」「遊」といった一文字の作も目を引く。
錦江会展は、一般会員らによる作のほか、子どもたちが「新たな一歩」「ふじ山」などと半紙に伸び伸びとつづった習字が並び、訪れた人たちはじっくりと観賞している。
宮阪会長(74)=岡山県美作市楢原中=は「書道会の作は流派に偏らない多彩な内容で、錦江会も力作がそろっている」と話している。