加茂町知和地区の自然や人々に触れる「いなか体験」が18日、同所の千磐神社近くの田んぼで開かれ、家族連れや大学生らが稲刈りに挑戦し、交流を深めた。
NPO法人・スマイル・ちわ(國米彰代表理事)が主催。同地区の魅力を知ってもらおうと毎年開催しており、地域外の人を招いて行うのは3年ぶり。県内各地や埼玉県から訪れた親子のほか、授業の一環として新見公立大学地域福祉学科の学生ら合わせて53人が参加した。
約7?の田んぼは、5月に植えたココノエモチが育ち、黄金色に。参加者は地域住民たちからアドバイスを受けながら、鎌で一株ずつ丁寧に刈り取り、わらひもで束ねていった。その後、木を組んで作った「はぜ」にかけるなどし、「天日干しにすると米のうまみが増す」といった話に耳を傾けた。
休憩時には地元の人たちの手作りのかしわ餅を味わった。市内に住む祖母に会いに来たという埼玉県戸田市の乗峯春樹君(8)は「稲刈りは初めて。まちに住んでいると、できないことが体験できて楽しかった。みんなとても優しくて、この場所が気に入った」と笑顔で話した。
11月に、収穫した米で餅つきを行う予定。
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知和地区の自然や人に触れながら稲刈りを体験する参加者
加茂町知和地区「いなか体験」交流