加藤勝信厚労相は28日、台風7号による甚大な被害を受けた岡山県鏡野町の上斎原と奥津地区の被災地を視察した。
同町では記録的な大雨による河川増水などで、上斎原地区の橋が一部崩落したり、足踏み洗濯が行われる奥津温泉河川敷の足湯が流されたりしたのをはじめ、農業用水路の崩壊や道路の路肩の崩落といった深刻な被害が出ている。
上斎原振興センターを訪れた加藤厚労相に、山崎親男町長が「災害は毎年起こることが懸念される。町内でも激甚的な被害が見受けられ、国土強靭化に目を向けてほしい」とあいさつ。加藤厚労相は上斎原地区の大石大木山橋の崩落現場をはじめ、足湯があった奥津温泉の河川敷を視察し、町職員から被害の状況について説明を受けた。被災した旅館も訪れた。
加藤厚労相は「こうした災害は繰り返されることも想定される。災害に強く安心して住み続けられる地域づくりを、地域のみなさんと一緒に取り組みたい」と述べた。
町によると、町の調べだけで現在までに9億6000万円の被害が出ており、今後20億円を超えることも想定されるという。