津山労働基準監督署は9日、木材をトラックに積む作業を行っていた時に発生した死亡事故において、危険を防止するのに必要な処置を講じなかったとして、木材卸売業・勝山木材市場=岡山県真庭市=の取締役営業部長の男性(58)を、労働安全衛生法違反の疑いで岡山地検津山支部に書類送検した。
同署によると、4月1日に勝山木材市場の敷地で、同社の男性従業員がトラックへ木材の積み荷作業をフォークリフトで行っていた際、木材が落ち、荷台付近で作業していたこのトラック運転手の男性(運送会社従業員)が下敷きとなって死亡した。この事故で同衛生法で定めている機械と荷物が接触することで危険が生じる箇所には立入を禁止し、かつ危険防止として必要な作業計画を立てていなかった疑い。
同衛生法では事業者は原則として雇用労働者に対する作業場の危険や有害性に対する保護措置義務を課しているが、労働者と同じ場所で作業にあたる人にも同等の措置を行うよう省令が改正され、本年4月1日に施行している。