人命救助に貢献したとして、岡山県津山署は24日、山陽新聞販売の社員・能勢定美さん(48)に県善行賞を伝達した。
能勢さんは4月26日午前5時10分ごろ、新聞配達に行った集合住宅で、住人の女性(85)が雨の中、敷地内の水たまりに倒れているのを発見。119番通報するとともに救急車が到着するまでの間、女性を抱きかかえて水たまりから移動させ、雨に濡れないよう自分が着用していたかっぱを着させるなどして介抱した。
女性は発見時、声を掛けても意識がもうろうとしており、体温も下がって命の危険がある状況だったが、今は回復して元気だという。
入江一男署長が「まごころと勇気をたたえます」と述べ、伊原木隆太知事からの表彰状を贈った。能勢さんは「現役の消防団員でもあるので当たり前のことをしただけだが、女性の命が助かって良かった。これからも地域のために貢献できれば」と話していた。