勝央町が老朽化に伴い整備を進めていたJR姫新線・勝間田駅の新駅舎が完成し、22日から共用を開始する。勝間田宿など旧出雲街道の7つの宿場をイメージした外観で、まちの新たな玄関口として夜間はライトアップも行う。
新駅舎は、現駅舎の東側20?の位置に移し、木造平屋84平方?。構造材に県内産のCLT(直交集成板)を採用し、5角形のフレームが7つ連なる造りで外装はガルバリウム鋼板。一部ガラス張りの待合・交流スペース、イベントにも活用できるフリースペース、事務室、多目的トイレも設けている。コロナ禍を考慮し、落成式は行わない。
1934(昭和9)年に建てられた現駅舎は、看板や改札などを保存して4月から撤去に着手し、7月をめどに駐輪場と駐車場を整備する。駅舎移設、ホームの改修、現駅舎の撤去を含めた総事業費は約1億3000万円となる見込みで、国の補助金を一部活用。
町は2017年度から設計に着手し当初、
19年度末の完成を目指していたが、入札不調により着工が昨年8月にずれ込んでいた。
同町総務部では「JRの利用者だけでなく、地域住民が集い、憩える駅舎にしていきたい。斬新なフレームが浮かび上がるライトアップ(日没〜午後11時)も楽しみにしてほしい」としている。
JR西日本岡山支社によると、現駅舎は1日平均約130人(19年度実績)が利用している。
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22日から共用開始するJR勝間田駅の新駅舎
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CLTなど県産材が使われた待合・交流スペース
勝間田駅
- 2021年2月19日
- 行政・公共