第86回「県児童生徒発明くふう展」(岡山県主催)で、北陵中学校1年・江見柾遼君(12)の作品「Night Light Fight!(ナイトライトファイト)」が最高賞の県知事賞(中学生の部)に選ばれた。
江見君は、夜ランニングに出かける父親の安全を考え、振るとLEDライトが点滅するリストバンドを発明。電池の代わりにエナメル線を巻きつけた筒を取り付けており、中に入っている磁石の束が上下に動くことで発電する仕組みになっている。コイル内の磁界の変化によって電流が流れる「電磁誘導」の現象を利用したアイデアが光る。
2022年12月21日に山北の津山市役所を訪れ、枽村功士副市長、有本明彦教育長らに受賞を報告。有本明彦教育長らは「思いやりのあるすばらしい発明。世の中の疑問を見つけて考える気持ちを大切に今後も続けてほしい」と褒め称えた。江見君は「懐中電灯を持って走るのは不便といった問題を解消し、使いやすくて環境に配慮したのを作りたかった。これからも困っている人を助けたい」と話していた。
同展は、子どもたちに創作の喜びを感じてもらおうと開催。今回は県内の小中学校39校が参加し、54点が寄せられた。また、市内の小中学生が県知事賞に選ばれるのは過去10年間では7回目となる。
北陵中学校(岡山県津山市)1年・江見柾遼君県知事賞 振るとLEDライト点滅リストバンド