「ごんごまつりや津山さくらまつりがまたできますように」―。コロナ禍によりイベントが相次いで中止になるなか、南小(昭和町)の児童が、当たり前の日常が戻るよう願いを込めて津山の大好きなイベントを描いたラッピングバスが26日に完成した。来月から2カ月間、津山―大阪間で運行される。
神姫バス津山営業所(大谷)に届く学校便りを読み、修学旅行が県内日帰りになるなど学校行事が縮小、または中止されていることを知った職員たちが、子どもたちを励まそうと企画した。6年生30人がデザインと絵を手がけた。
運動場にお目見えした高速バスを前に、原田博文所長(56)が「皆さんの大好きな津山を描いてください」とあいさつ。ラッピングフィルムを張った縦1・5㍍、横4・1㍍の余白部分をキャンバスに、色とりどりの油性マジックでさくらまつりの桜や津山城の備中櫓(やぐら)、ごんごまつりの花火、ホルモンうどんの屋台などを生き生きと描いた。「津山に来てみんちゃい!」のメッセージも添えた。
桜のデザインを手がけた楠小縁さんは「皆で一致団結できて楽しかった。バスを見た大阪の人が津山の桜を見に来てくれたらいいな」と話していた。
ラッピングバスは午前9時半津山発、午後6時半大阪発で毎日運行する。
写真
でき上ったラッピングバスの前で記念撮影する児童
南小児童 ラッピングバス描く