しらゆり幼稚園(岡山県津山市)で10日、元南極観測隊員を講師に招いた出張授業「南極クラス」が開かれ、年少~年長児計154人が寒さ厳しい極地での貴重な体験談に目を輝かせた。
講師を務めたのは、ミサワホーム総合研究所の堀川秀昭さん(52)。「南極の特徴はとても寒くて、風が強くて、空気がきれい」と説明。カチカチに凍ったバナナで釘を打つ様子や、熱湯を空中にまくと一瞬で氷の霧ができる「お湯花火」を映像で紹介すると、子どもたちから「すごい!」「やってみたい!」と歓声が上がった。
また、オーロラや、南極に生息するペンギンやアザラシなどの動物を紹介。実際の防寒服の試着や、ブロワーによる風速60㍍のブリザード体験もあった。年長組の新谷ゆりちゃん(5)は「南極にはいろんな動物がいて、ペンギンがかわいかった」と笑顔を見せた。
ミサワホームが手掛ける教育支援プログラムの一環。南極昭和基地の建設にも深く関わり、観測隊員の派遣も続けている。