美作高校(岡山県津山市山北)で12日、南極観測隊員を招いた特別授業があり、bloomコースの1年生が極地での体験談などを通じて夢や目標を持つことの大切さを学んだ。
今年2月まで観測隊として活動した堀川秀昭さん(ミサワホーム)が講演。写真と動画を交え、砕氷艦しらせの航海や南極の気象、昭和基地での生活の様子などを紹介した。
堀川さんの本業は大工。観測隊にはさまざまな職業のプロが集まっており、助け合いながら仕事や生活をしていると説明した。「南極の氷などを調べることで過去から現在が分かり、未来の地球環境を予測できる」とし「何かに興味を持ったら、好奇心を持って挑戦してほしい」と呼びかけた。
防寒着の試着体験などもあり、影山温哉さん(15)は「厳しい環境下で協力し合うことの大切さがよく分かった。日々の生活に生かしたい」と話していた。
文部科学省から「学びの多様化学校」として指定を受け、この春設置した同コースの1年生(22人)の職業観を育み、将来の可能性を考えるきっかけにしようと企画。ミサワホームと中国銀行津山北支店の協力で実施した。