原爆の日(8月6日)を前に、第34回「津山市民平和祭」(同実行委主催)が3日、始まった。原爆の悲惨さを訴えるパネル展を7日まで、津山市役所1階ロビーで行う。
被爆者による全国組織・日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が作った約40点を展示している。
被弾後はるか上空まで発達した原子雲(きのこ雲)、頭皮や背中がやけどでただれた子どものほか、がれきと化した民家、学校に行けず野宿をしながら暮らす孤児の写真などを掲載。「太陽のような火の玉がふくれあがっていき 大地がゆれました」「川には人間がばたばたと飛び込んでいた」など、当時の回想もつづられる。
今回は新型コロナウイルス感染拡大で規模を縮小し、パネル展のみの実施となった。被爆2世の木原賢一委員長は「戦後の節目の年であり、この状況であっても絶やさず続けたかった。少しでも怖さを知ってもらいたい」としている。
原爆は、米軍が75年前の8月6日に広島に、同9日に長崎に投下した。女性や子どもを含め計約30万人が犠牲になった。
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市役所で行われる原爆パネル展と木原委員長
原爆の悲惨さを訴えるパネル展、第34回「津山市民平和祭」山北の市役所ロビーにて/岡山・津山市
- 2020年8月4日
- 歴史・文化