「けんこう長寿教室」(津山市在宅医療・介護連携推進協議会など主催)が23日、岡山県津山市の久米公民館で開かれ、地域住民約130人が食事面でのフレイル予防について知識を深めた。
地域で健康づくりを進める住民の声もあり、津山市在宅医療・介護連携推進事業の一環として実施。岡山再生会総合病院の犬飼道雄内科主任医長が「今日からはじめるフレイル予防~世界で羽ばたく久米を目指して~」と題して講演した。
犬飼主任医長は、低栄養の高齢者が年々増加している現状を伝え、「やせている高齢者の方が肥満の人より死亡率が高い」と指摘。筋肉を養うために栄養バランスを整えながらタンパク質をとることが大切とし、おやつに乳製品を取り入れたり、市販の総菜や缶詰を活用して一品加えたりするなどの工夫や、栄養の吸収率が高い朝にタンパク質をとる取り組みなどを紹介した。
このほか口腔ケアや運動、社会参加の大切さにもふれ「食べる力を整えて食事や運動をみんなで楽しむことが健康につながる」と呼びかけた。
講演に先立ち、松山正春県医師会長による講義もあった。