古民家を改装した喫茶店で 幼馴染と二人展 先着約120人に作品プレゼント/岡山・津山市

芸術 鷹取さんらの作品を観賞する人
鷹取さんらの作品を観賞する人
         

 岡山県にある津山商業高校出身の鷹取研佑さん(79)=兵庫県西宮市=と、芸術家・村地智恵子さん(80)=岡山県美作市=との合同企画展「ようこそ!秋の二人展」が5日、津山市のかふぇ花音で始まった。情緒豊かな風景画と静物画が店内の人たちの目を楽しませている。17日まで。

 鷹取さんは高校卒業後、長年インテリアデザイン関連の仕事に携わり、会社を設立。一級建築士の資格取得後は住宅・店舗などを設計してきた。本格的に絵を学ぼうと2016年に京都芸術大学芸術工芸学部に入学し、現在は同大の大学院生として日本画の勉強に励んでいる。絵に興味のある人や故郷の友人らとの出会いを楽しみたいと、幼馴染で同級生の村地さんとともに企画。今まで書いてきた2人の作品計20点を出展した。

 作品では因幡街道宿場町の面影が残る兵庫県佐用町の土蔵をはじめ、海外の教会や港町など旅行先で見た景色、建物を描きとめたスケッチ画を発表。パースペクティブの技法で下絵を描き、顔彩や水干絵具で淡く彩色した秀作は経験と研さんから生み出された独特の世界が光る。一方村地さんは、写実的に描いた花や野菜の色鉛筆画を展示。光の当たり具合などを細やかにとらえており、実体を感じとることができる。

 岡本敏和さん(67)=兵庫県佐用町=は「写真とは違う温かみがあり、懐かしさを感じる。古民家を改装した喫茶店の雰囲気にマッチして趣深い」と話していた。現在来店した人、先着約120人に額縁を付けた2人の作品をプレゼントしている。また、15〜17日は鷹取さん、8、9、12〜15、17日は村地さんが在廊している。


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