岡山県津山市院庄の清眼寺(阿形宗治住職)でシャクヤクが咲き始め、すらりと伸びた茎の先端で開く色鮮やかな大輪に参拝者たちが見入っている。この後も次々と開花し、最盛期は11日ごろから17日までの間の見込み。
「ぼたん寺」として知られる同寺では境内のボタンを見ようと多くの参拝客が訪れることから、ボタンの花が見ごろを終えても楽しんでもらえるように約10年前からシャクヤクも栽培。現在30品種80株を植えており、今後も増やしていくとしている。
8日は、真っ赤な「アメリカ」や「スカーレットオハラ」、開花が進むにつれて濃いピンク色から淡い色へと変化する「ピンクハワイヤンコーラル」など早咲きの品種が遅咲きのボタンと競うように咲き誇り、訪れた人たちは「きれいだね」と語りながら双方の可憐な姿を見比べるなどして過ごしていた。

勝央町植月東の佐古真里子さん(69)は「手入れが行き届いていて、立派な花が咲いており、見応えがある。これから開花するシャクヤクもあるので楽しみ。また来てみたい」と話した。
境内は開放しており、花の観賞は自由。20日まで楽しめるとしている。阿形住職は「ボタンとは違った美しさのあるシャクヤクも楽しんでほしい」と述べている。
