岡山県津山市出身のピアニスト・福田ひかりさんの「春まちコンサート」が3日、西今町の作州民芸館で開かれ、クラシックの名曲の流麗な音色に愛好者らがうっとりと聴き入った。
1階フロアのアップライトピアノを活用し、2回の公演に約50人が来場。
ドビュッシーの「アラベスク」を皮切りに、バッハの「メヌエット」、ショパンの「ノクターン」、リストの「愛の夢」といった曲目で繊細につやめく旋律をレトロな洋館に響かせ、大きな拍手が送られた。合間には曲にまつわるエピソードや解説のほか、幼少期の同館周辺での思い出にもふれた。
南新座の会社員・髙山優子さん(51)は「やはり生演奏はいい。この建物の雰囲気も相まって素晴らしかった」と話していた。
福田さんは東京都在住。都内や岡山を中心に活動を展開している。