中正小学校=岡山県津山市宮部下=の5年生9人が5日、地元の畜産農家「さくら牧場」を訪問し、和牛のルーツとされる名牛「竹の谷蔓」などに触れながら地域の産業について理解を深めた。
地元の魅力を再発見しようと「つやま郷土学」の一環で実施。
同所の末澤雅彦さん(49)=北海道旭川市出身=が講師を務め牛の種類や歴史、生産の流れ、循環型農業などを分かりやすく説明した。
その後、牛のエサになる「スーダン」と呼ばれる牧草の刈り取りに挑戦。鎌を器用に使い軽トラックの荷台をいっぱいにした。さらに、堆肥散布機「マニアスプレッダー」を使用しての作業を見学し牛の糞も無駄なく使われていることに興味津々の様子だった。
最後に牛舎に移動し、衛生服に着替えた後、刈り取った草を中心にエサやり体験。子どもたちは「かわいい」「大きい」などと歓声を上げながら優しく接していた。
神谷笑那さんは「かわいかったけど、エサの量がたくさんでビックリした。これからは牛さんに感謝しながらお肉を食べようと思う」と話した。
同学習の締めくくりとして、子どもたちが新聞を手作りし10月20日に開かれる「久米ふるさとまつり」で張り出し発表するとしている。
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