国の特別天然記念物に指定されているコウノトリ2羽が、岡山県津山市領家の畑に姿を現し、地域の人たちの話題になった。
同所に住む田村洋子さん(72)と夫・歓二さんが17日早朝に、1羽が飛来してきたところを発見。サギだと思っていたが調べるとコウノトリと分かり、撮影を試みたところ、今度は2羽がやってきた。離れないようにレンゲ畑を歩く、仲むつまじい姿を静かに見守りながら、そっと携帯電話のカメラのシャッターを切ったという。
洋子さんは「家の近くで見るのは初めてで驚いた。咲き誇るレンゲの花とその中にいるコウノトリの美しさがとても印象的で良い写真が撮れたと思う。『幸せを運ぶ鳥』ともいわれているから、何か良いことが起こる予感がする」と笑顔で話していた。
2羽は飛来から4日間は早朝に姿を見かけることができたが、現在は飛び去ってしまった。また来ると期待を込めて洋子さんは「ゆっくりと羽を休められるように近隣の自然や環境を大切に守っていきたい」と語っている。
津山市では、田邑地区などで発見されている。
