昆虫標本アーティストの小枝正和さん(51)=岡山県津山市二宮=が5日、津山市教委に新作の標本アートを寄贈した。
新作「陰陽」は、標本箱(縦42㌢、横51㌢、高さ10㌢)に敷き詰めたクロチョウ貝で影、中央のシロチョウ貝で太陽をイメージし、青くきらめくモルフォチョウ(南米産)16匹が陽光に向かって舞うように配している。
市役所を訪れた小枝さんが「自分の中の光と影を表現しており、交通事故に遭って今もつらい思いをしている中、困難や逆境を乗り越えて羽ばたいていければという希望をチョウに込めた」と説明し、有本明彦教育長に手渡した。
有本教育長は「素晴らしい作品。二宮公民館で先日、展示作品を見学した向陽小の児童たちも好奇心で目を輝かせていた様子。今後も子どもたちに標本や思いを披露してほしい」と礼を述べた。
作品は当面、教育長室に飾り、その後の展示活用を検討する。