津山市内に住む小中学生を対象にした「図書館を使った調べる学習コンクール」(市主催)の入賞が決まり、6人と1団体の表彰式が10日、新魚町の市立図書館で開かれた。
子どもの郷土愛や課題解決能力を養うのを目的に実施し、7回目。市内の小中学校の児童や生徒、団体から寄せられた179点を市教委、図書館関係者らが審査した。
津山市長賞は、北小3年・大重望君の作品「井戸泰はかせってどんな人なの?」、市議会長賞には同小5年・大重歩君の「獣医師になるために今からぼくが取り組むべき事は何?〜動物と人間がともに生きていくためにお仕事する人々について〜」が選ばれ、兄弟で上位入賞となった。2作品は全国コンクール(図書館振興財団主催)の3次審査に推薦される。
望君は感染症の一つワイル病(黄だん出血性レプトスピラ病)の病原体を発見した奈義町出身の医学者・井戸泰(1881〜1919年)について調べた。奈義町文化センターの職員や孫の井戸内科クリニック・井戸清仁院長の話と、6冊の本を参考にし、生い立ちや業績などを書いている。
歩君も、県内の動物病院や家畜保健衛生所、動物愛護センターなどを見学。獣医師らの仕事の様子を収めた写真を添え、聞いた内容をわかりやすく作品にまとめた。2人とも「的確な情報を収集し、上手にまとめている」といった点が評価された。
谷口圭三市長らから賞状を受け取った望君は「昨年は受賞できなかったけど、そのぶん頑張った。とてもうれしい」。歩君は「全国コンクールでも入賞できたら良い。調べ学習はこれからも続けていきたい」と話した。
市教育委員会教育長賞の弥生小5年・安東香絵さんの「リュウノヒゲの実を食べたのはだれ?」を含め、計3作品を冊子に発行する予定。
その他の入賞者は次の通り。(敬称略)
【奨励賞】弥生小3年・安東紗都、佐良山小5年・髙田晴仁、河辺小4年・長船楓子
【阮甫賞(団体)】大崎小
p
津山市長、市議会長、市教育長賞を受賞した3人
図書館を使った調べる学習 入賞7作品決定
- 2021年10月15日
- 教育・保育・学校