「日本・ペルー国交150周年記念事業 彫刻”風の舞”贈呈式in津山」(同実行委主催)が18日、岡山県津山市の津山文化センターで行われる。セレモニーは贈呈式と祝賀会の2部制で実施し、スペシャルライブイベントも開かれる。
世界的に活躍する彫刻家・画家の武藤順九さん(73)=津山市=による石彫「風の舞―Dance of Wind―」が今冬、両国の国交150周年記念モニュメントとしてペルー国内に設置されることを祝って企画。風の舞は2012年、イタリア・ピエトラサンタの工房で制作され、大理石で高さ165センチ、幅138センチ、奥行き58センチ、重さ約3トン。広げた羽根を思わせる優美な造形が、生命感と素材らしからぬ軽やかさを醸す。ライフワークとしてこれまでバチカン市国のローマ法王公邸やインド・ブッダガヤのマハボディ大寺院(世界遺産)、米国ワイオミング州のデビルスタワー国立公園などに設置されている「世界の風の環プロジェクト」の第8作目。
エントランスホールでの贈呈式には駐日ペルー大使や外務省関係者ら内外の要人が参加。風の舞の実物が市民らに披露される。大ホールでのスペシャルライブイベントでは、舞踊集団・宮坂流の演舞、武藤さんの彫刻に感銘を受けた作曲家・ピアニストのコーニッシュさんが風の舞をイメージした新曲などを演奏する。午後2時~4時。入場無料で整理券が必要。
武藤さんは「ペルーというプレインカの地に、生命の賛歌をテーマにした私の彫刻が設置されるのは感慨深い。多くの市民にこの国際事業のセレモニーに参加し、ペルーへ旅立つ作品を鑑賞してほしい」と呼びかけている。
申し込み、問い合わせは、同文化センター(TEL:0868-22-7111)。