勝山小学校3年生(40人)は13日、神庭の滝自然公園=岡山県真庭市神庭=で、国名勝・神庭の滝周辺に生息する野生のニホンザルの観察会を行い、地元の自然と生態系に対する理解を深めた。
同所では1957年から長期にわたり、大阪大学によるサルの研究が続けられており、個体の識別や血縁関係をはじめ、集団社会の構図やたどってきた歴史などを分析した貴重なデータが蓄積されている。同校はこのことを踏まえて地域に生息する動物について子どもたちにも知ってもらい、地元への愛着を深めてもらおうと2023年度から年に1回、授業で「野猿観察会」を実施している。
講師は1999年から神庭の滝自然公園で研究している大阪大学大学院人間科学研究科・山田一憲准教授が講師を務め、同園のスタッフ・田中睦雄さんらが案内。この日サルは現れなかったものの、児童は園内を歩きながら麦の実などが入ったふんや、雪の上の足跡など発見し、「ふんの中にはサルが食べた物が残っている。形がはっきりしているのでかまずに飲み込んだと思われる」「群れから離れて生きる雄ザル、『離れザル』がこの辺りに現れたとみられる」といった説明に興味津々な様子で聞き入っていた。
前田志乃さん(9)は「たくさんふんが落ちていて、思ったより多くのサルがいることがわかり、驚いている。勝山の町の近くに野生の動物が住む世界、豊かな自然があることが面白く感じられてわくわくしている」と笑顔で話していた。
